この前、エンジンオイル交換をしに行った時に、
オイルエレメントってものも交換を勧められたんだけど・・・必要なの?
前回ハットは交換していなかったから・・・
オイルエレメント・・・
名前だけは何となく聞いたことがある。そのような方は多いのではないでしょうか。今回この記事では、オイルエレメントの役割、交換時期、交換費用を解説していきます。
オイルエレメントとは
オイルエレメントとは簡単に説明すると、エンジンオイルを綺麗にし、エンジン内で出た金属粉、
スラッジ(煤 スス)を回収するフィルターのことです。
上図はオイルエレメントの簡略化した断面図です。エレメントと示されている部分でエンジンオイルをろ過します。エレメントのろ材には化学処理した特殊ろ紙が用いられ、ろ過面積を大きくするために、形状をひだ状にしています。赤い矢印で示しているのがエンジンオイルの流れで、オイルエレメントの外側を通ってきてエレメントでろ過され、中央からエンジンのほうへ戻っていきます。このようにエンジンオイルを綺麗にしています。オイルエレメントを交換しないとどうなるかを下図で解説します。
上図は、オイルエレメントを長い間交換していないときの図です。先ほどの図と同じく赤い矢印でエンジンオイルの流れを示しています。長い間オイルエレメントを交換していないと、ろ紙がつまりオイルが循環しにくくなり、一定の圧力を超えると図の下部のバイパスバルブが開きます。バイパスバルブが開くとエンジンオイルはエレメントでろ過されることなくエンジン内を循環してしまいます。
オイルエレメントとはエンジンオイルをろ過するものであり、
替えないと最終的にその機能を果たさなくなる!!!
なるほど、バイパスバルブが開いてしまうと、
オイルエレメントはろ過機能を果たさなくなるんだ。
そうね、バイパスバルブが開く前には交換したほうがいいわ。
バイパスバルブが開いたかどうかは分かるの?
オイルエレメントの交換時期
オイルエレメントとはでは、バイパスバルブが開くとオイルエレメントの交換時期ということが分かりました。
しかしながら、バイパスバルブが開いたかどうかは外から見ても分かりません。どのタイミングで交換するのが良いのでしょうか。
・基本的にはオイル交換と同時に替えるのが一番
一番分かりやすくお勧めしたいのがエンジンオイルを交換したタイミングでの同時交換です。せっかくエンジンオイルを交換して綺麗にしたとしても、オイルエレメントのバイパスバルブが開いていたらろ過できません。その分エンジンオイルが汚くなる速さも上がってしますので全体的にみると損をしてしまいます。
・少なくともオイル交換2回に1回は交換
エンジンオイル交換をこまめにやっている人であれば、エンジンオイル交換2回に一度交換すれば問題ないでしょう。エンジンオイルを自分で替えられる人や、安く交換してもらえるところがある人はこのペースでもよいと思います。
オイルエレメントはエンジンオイル交換時にセットで交換するのが一番良い!!!
エンジンオイル交換時にまとめてかぁ・・・
いくらぐらいするのかな?
車種によるところもあるけど
大体は・・・
オイルエレメントの交換費用
オイルエレメントの交換工賃は約1,000~3,000円ほどで、それプラス、オイルエレメントの料金、約1,000~3,000円です。合わせて2,000円台なら安いと言えるでしょう。交換時間は車種にもよりますが、混んでいなければ10分~20分程度です。国産車のオイルエレメントはほとんどの整備工場で在庫を持っていますので、いきなり交換しに行っても問題ないことが多いです。
※予約制のところもあるので注意
逆に、外車は専門ディーラーでないと持ち合わせていないことが多いです。一般の整備工場では交換の難しいものもあるので、事前に電話で確認をして予約を取れるのであれば取ることをお勧めします。
交換費用は工賃込みで2,000~5000円くらいが相場。予約なしで気軽に行けるところも多い!!!
今度からはエンジンオイル交換とセットでやろうかな。
お金に余裕があるなら分かり
やすいし、それが一番ね。
まとめ
オイルエレメント交換の交換時期は目で見ても分かりません。オイルエレメントの仕組みを理解するとエンジンオイルと同時に交換するのが最善と言えるでしょう。交換費用も2,000円~5,000円ほどですのでエンジンのトラブルを防ぐためにも最低でもエンジンオイル交換2回に1回は交換することをお勧めします。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
知って得する!? ~クルーラのウラ話~ では、記事に合った裏技、
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中にはグレーなものもあるかもしれないので注意してください。
~クルーラのウラ話~
今回はオイルエレメントの役割、交換時期、交換金額について解説させていただきました。今回の話はエンジンオイル、上抜き?下抜き?どちらがお得!?です。共にメリットがありますので状況に応じて整備士さんにお願いすると良いかもしれません。上抜きはエンジンオイルの抜けた量や汚さを確認しやすい反面、冬場はエンジンオイルの粘度が高く抜けにくかったり、そもそも構造上オイルが綺麗に抜けにくいエンジンもある、といった特徴があります。下抜きはオイルがすぐ抜けたり、綺麗に全部抜けやすい反面、抜けた量や汚さは確認しにくかったり、ボルトの締め忘れ等の整備ミスがわずかではあるがある、といった特徴があります。せっかくオイルを交換するのであれば綺麗に抜ける下抜きのほうが良いと思います。しかし、忙しいお店では上抜きも多く採用されています。そのような時、言い出しにくい場合はオイルエレメントも一緒に交換してみてはどうでしょうか。オイルエレメントは国産車ではほとんど車体の下についています。(最近のスバル車は上にあることがほとんど。)オイルエレメントを交換するために車体を上げる必要があるため、整備士目線で見ると早く抜ける下抜きが採用できるのでほとんどの場合下抜きをします。上抜きが嫌だなぁと思う人はお試しあれ!
今回の記事はこれで終わりです。
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